レアメタルは、特殊な能力を持っています。
よく、料理の味を引き立てるスパイスにもたとえられますが、レアメタルは、そんな程度ではありません。
料理でいえば、味を変えるどころではなく、栄養素まで変えてしまう能力、と言えるのです。レアメタルをほんの少しほかの金属に加えるだけで、その金属の性質がみるみる変わるのです。
モロかったものが粘り強くなり、熱に弱いものが高温にも耐えられるようになり、サビやすいものがサビにくくなったりします。
レアメタルは、47種類ありますが、それぞれが特異な能力を持っています。
そしてレアメタルの用途は、大きく分けて3つに分類することができます。
1.構造材への添付
鉄や銅、アルミニウムなどのベースメタルに添付して、強く、粘りのある、サビにくい合金をつくるものです。
また、耐熱材や工具・耐摩耗の特殊鋼などもあります。
2.電子材料・磁性材料への利用
マンガン乾電池やニッケル水素電池、永久磁石、半導体レーザー、発光ダイオード、超電導材料などに使用されるものです。
3.機能性材料への利用
蛍光灯、プラズマディスプレイ、CRT、形状記憶合金、光触媒、光学ガス、ニューセラミックスなどに使われています。