日本周辺の海水には、膨大な「レアメタル」が埋蔵されていると期待がかかっている。
日本の排他的経済水域は、447万平方キロメートルで、世界6位だ。
海水には77種類の元素が溶け込んでいる。リチウムやバナジウム、モリブデンといったレアメタルも含まれている。
海水中に含まれるレアメタルの濃度はきわめて低い。たとえばリチウムの場合、海水1リットルにh組まれるのは、0.0001〜0.0002グラム程度だという。
しかし、海水は大量にあるため、その総量は2300億トンと推定される。
2010年、リチウムの、陸上の推定埋蔵量1256万トンなので、その量が膨大なことがわかる。
回収技術を確立できれば、自国での安定したリチウム供給も期待できることになる。
さらに、回収方法の改良・コストダウンによって、海外依存量100%のバナジウムやコバルト、モリブデン、リチウム、ストロンチウムなどまで採集できるようになれば、資源調達の多様化を図ることができ、資源の安定確保により、大いに経済性を高めることができることが期待されている。